不妊と性感染症「性病の放置は感染部位から感染が拡大し、最悪の場合は不妊症になる」

不妊症と考えられる目安ってどのくらいの期間か?
もと子ちゃん 普通
不妊症って病気なの?

先生 普通
不妊症は病気では無くて、症候群と考えた方が良いね。

妊娠を望む夫婦の10%が不妊症に悩んでいわれてますが、いったいどのくらいの期間妊娠しないと不妊症なのでしょうか。

とはいえ、不妊症は病気ではなく症候群であり意味は原因も関係なしに、理由が分からなくても、特定の症状である「妊娠しない」方たちのことを指します。

一般的には「不妊症とは妊娠を希望し1年間避妊をせずに性生活を送っているが妊娠が成立しない」と定義されています。

不妊の原因は何か?
はじめ君 照れ
不妊は何が原因となるの?

先生 普通
不妊の原因は男性側にある場合も女性側にある場合も、両方にある場合もありますがそれぞれどのような因子があるのか解説しよう。

女性側の不妊因子
排卵因子
妊娠を成立させるためには女性側では卵子が必要となりますが、卵子は月経の約2週間前に排卵が起こることで卵巣から出てきます。
つまり、この排卵がなければ妊娠は成立しなければ成立しませんが、排卵が起こらない場合があります。

排卵が起こらない原因には、甲状腺など女性ホルモンに影響を与える病気や、極度の肥満または体重減少、ホルモンのバランス異常(多嚢胞性卵巣症候群)などがありますが、ホルモン分泌の異常やまれに早発卵巣不全(早発閉経)の場合もあります。

卵管因子
卵管は精子卵子に向かう時の通路にあたりますし、受精した場合は受精卵が再び子宮に戻るための道でもあります。
卵管が炎症などによって詰まっていると、妊娠は成立しません。

卵管炎や骨盤腹膜炎の原因となる性感染症に感染したが無症状で放置して卵管が詰まり精子や受精卵の移動が阻害されることが多いです。

子宮頸管因子
子宮頸管は子宮の出口を開閉し異物が入らないように守っている部分ですが、排卵が近づくとこの部位の内部を満たす粘液が精子の貫通しやすい状態になりますがこの粘液の分泌が少いなど、精子の通過ができないと妊娠が成立しません。
子宮因子
子宮筋腫や子宮の先天的な形態異常や過去の手術や炎症により癒着していると受精卵の子宮への着床を妨げ妊娠が成立しません。
免疫因子
人間には、細菌やウイルスなど病原体や異物を体内に入れない免疫というバリア機能がありますが、免疫の異常で精子を病原体や異物として攻撃してしまうことがあり妊娠が成立しない場合があります。
男性側の不妊因子
造精機能障害
精子の数が少なかったり、精子の運動性などが悪いと、妊娠が成立がしません。
特に原因はなくても精子が作られない場合もあります。

精路通過障害
精子が精巣からペニスの先端までの通路が何らかの原因で途中で詰まっていると、射精はできても精子は排出されないので妊娠が成立しません。
過去の炎症(精巣上体炎)などにより精管が詰まっている可能性があります。。

性機能障害
勃起障害(ED)、膣内射精障害など、セックスで射精できない場合も妊娠が成立しません。
男女共通の不妊因子
加齢による影響
男女とも、加齢により妊娠する・させる力が低下し、女性は30歳を過ぎると自然に妊娠する確率は減り、35歳を過ぎると明らかに低下しますが、男性は35歳を過ぎると徐々に精子の質の低下が起こります。
性感染症不妊の因子をつくる
もと子ちゃん 普通
性病の感染がなんで妊娠に影響があるの?

先生 解説
不妊となる因子には、女性には「卵管因子」「子宮頸管因子」「子宮因子」があり、男性には「造精機能障害」「精路通過障害」などの因子があると前項で解説したね。

女性がクラミジアや淋菌に感染すると初期では膣や子宮頚管に感染して炎症を起こすんだけど、その病気を治療せずに放置すると感染が広がり「子宮内膜炎」「子宮頸管炎」「卵管炎」「卵巣炎」など上行感染する場合があるんだ。

その場合は、卵管や子宮頸管などの変形や癒着が起きて卵管狭窄や卵管閉塞を引き起こし精子や受精卵の移動が邪魔されてしまい妊娠が阻害されてしまうんだよ。

女性の場合は、妊娠の阻害以外にも子宮外妊娠や流産などのリスクがあり妊娠や出産時に感染したまま出産すると産道感染を起こし赤ちゃんが新生児結膜炎や肺炎を発症する事があるので、妊婦さんはクラミジアや淋病の検査は必須です。

はじめ君 照れ
男性でも不妊の原因になることってあるの?

先生 解説
女性がクラミジアや淋菌に感染すると初期では尿道に感染し尿道炎を起こすんだけど、この病気を放置すると病原体の感染が精巣上体炎や前立腺炎など感染の拡大が起こるんだ。

このように感染が広がると生殖に必要な器官に障害が起き精子が作られなかったり、精子の通り道がふさがり射精しても精子が出てこないなどの後遺症をもたらす可能性があるんだ。

クラミジアや淋病に関してはコチラで詳しく解説しています。

男性は膿が出たり痛いなど比較的症状はわかりやすいのですが、女性はおりものが増加する程度で気付きにくい病気なので治療されずに放置されている傾向があります。

将来、結婚して子供が欲しいと思った時に、不妊の原因が性感染症だったという結果になってしまったらとても悲しい事ですね。

そういった事を未然に防ぐためにも日頃から性感染症と向き合う事が大切なのです。

もし性病の感染が気になったら